プラネタリアン 〜ちいさなほしのゆめ〜 [2016年夏アニメ]
2016年夏アニメ (全5話)
公式サイト
作品紹介
こんな人にオススメ
5話完結なのでサクッと観れる。「key」原作のSF作品。
「イヴの時間」、「プラスティック・メモリーズ」みたいな戦わないアンドロイド。
この作品の評価は最後に泣けたかどうかで決まりそう。
合わない時の見切り判断基準
5話完結なもんで、完走するのに負担は少ないと思うが、あえて言うなれば、2話の終わりで続きが気にならなければ。
○個人的神回
第3話
修理待っていた甲斐があった。かなり気合の入った作画と声優さんの解説で、耳に優しい目に優しい。プラネタリウムに行きたくなる回。
どんな話?
おめでとうございます!あなたは丁度、250万人目のお客様です!!
世界大戦の影響で、空は雲に覆われ、陽の光が射さない、星も見ることが出来なくなってしまった世界。
人口も減り、物資の乏しくなってしまったこの世界で、使える物を探して持ち帰る事を生業としている主人公屑屋は、細菌攻撃を受け、人々から捨てられた街「封印都市」、を探索中、一人の女の子に出会う。
彼女の名前は「ほしのゆめみ」。
花菱デパートプラネタリウム館で接客、投影および開設員として働くロボット。
世界大戦が起きてから、来るはずのない「客」を30年間待ち続けていた。
彼女は、屑屋に、今となっては分厚い雲に覆われて見ることの出来なくなってしまった「星」を見せる、という。
しかし、屑屋は過去に仲間から受けた忠告を思い出す。
「封印都市に行って一番厄介なのは、ロボットに会っちまったときだ。
話しかけられても、相手にするな。」
感想
かなり丁寧に作られている。 世界観に反して、とても綺麗で悲しいアニメ。
「key」原作のアニメは今まで全部観てきて、結構涙腺を刺激されてきたもんで、
今回の「プラネタリアン」、「リライト」は放送開始前から、視聴確定。
「プラネタリアン」はテレビアニメ5話+劇場版にて完結。
ということ。
もしかしてテレビでは中途半端なところで終わってしまい、「続きは劇場で」パターンななのか?
と、心配していたものの、いざテレビ版、最後まで完走してしまうと、一つの話として綺麗に終わったもので安心した。
最後まで観た感想としては、5話しかない短いストーリーの中で、心動かされるシーンが多々あって素晴らしい、良いアニメだった。
特に「第3話 ゆめみの投影」
この話は1話・2話を観てなかったとしても是非観てほしい話だと思った。
ブラネタリウム投影、解説回。
これはさすがに3話まで待った甲斐があったと思えるクオリティー。
映像、演出が凄いのか、これはさすがに見入ってしまった。
明石天文化学博物館が近所にあるもんで、プラネタリウムは何度か行った事があったけれども、声優の解説するプラネタリウムってのは初めてかも。
ものすごいストーリーが耳に入ってくる。
コラボとかせんもんかな?
(「イエナさん」のモデルが明石のプラネタリウム投影機らしいので、また機会があれば、見に行きたい。)
明石市立天文科学館のプラネタリウム投影機
「カール・ツァイス・イエナUPP23/3」
(wikipediaより引用)
推しキャラ
もう一つの「心動かされる場面」にこの、「ほしのゆめみ」の言動の数々が相当に印象に残った。
世界大戦が始まって、人々がゆめみの働く「封印都市」を放棄したとき、
人間の「また、帰ってくる。」という言葉を信じて、来るはずのない「客」を30年待ち続けていた。 ってのがまず衝撃的。
人間なら普通に耐えらる訳のないこの所業を、ロボットだから笑顔で出来てしまう。
というのが、なかなか観ていて切ないなる。
彼女の行動は全て、30年前、まだ世界が平和だったころに組まれたプログラミングによって機械的に動いているだけなので、「外の世界が今どうなっているか」、「客なんてくるはずがない」と屑屋がいくら説明したところで理解出来ない。
人のいなくなってしまったこの世界で、「わたしの喜びは人間の役に立つこと」なんて言ってしまうもんなのでその報われなさがなかなか響く。
プログラムされた行動であっても「嬉しい」や、「悲しい」の感情を語る。
そしてこの笑顔ですわ。
キラッキラなんですわ。
目がね、30年前の戦争のない平和な時代のままの目なんですわ!!
こんなん感情移入してまうわ!!、と。
しかし、彼女に関わってしまった屑屋が日に日に感情移入しようとも、彼女の対応は最後まで「ロボット」でした。
恋愛に発展しようもなく、奇跡が起きる訳でもない。
最後はあんなことになってしまったけれども、彼女の願いは、劇場版「星の人」で叶うことが出来るのか?
非常に気になる。
個人的に印象に残ったセリフ
天国を2つに分けないで下さい。
「ほしのゆめみ」の語る願い。
死後の世界が「人間」「ロボット」それぞれ2つに分かれてしまい、人間と離ればなれになることを嫌うゆめみの発言。
死んでも人間の役に立ちたいと願う健気さに心打たれるも、もはやこの世界に「ほしのゆめみ」は必要とされてないってのが、もう、ね。
何やら人間がロボットに要求している事って、なんか物凄い残酷なことなのでは?
と思わざるを得ないこの発言。
技術が進化したっていってもロボットを人間に似せて造るってのはなかなか考えものやね。
オープニング・エンディング
エンディング
「Twinkle Starlight 」佐咲紗花
プロモーションムービー
Planetarian 〜ちいさなほしのゆめ〜
2016年9月公開予定 劇場版Planetarian 〜星の人〜
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VisualArt's?Key?planetarian project
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